Quick Homepage Maker is easy, simple, pretty Website Building System

My Blog/2015-09-12

Top / My Blog / 2015-09-12

Tag: Sandwichとウオッカをこよなく愛したRock ‘n’ Roll Outlawの情熱と美学 Numb As A Statue / Warren Zevon

How much you're supposed to enjoy every sandwich

Sandwichとウオッカをこよなく愛したRock ‘n’ Roll Outlawの情熱と美学

早いものでもう九月になりましたね。例年ならまだツクツクボウシの鳴き声が鳴り響き、遮る雲も疎らで紫外線が容赦なく降り注ぎ水溜りのあるアスファルトの水蒸気を蒸発させる程の効力を持っている時期。今年はお盆明けから天気の悪い日が多く温度計の数値も上がらずしのぎ易いといえばそうだなって思える日が多い。

今週の6日の日曜日新宿駅周辺の安保法案に対する抗議デモ凄かったらしいですね。参加出来なかったのが残念ですが、想いはfacebook等SNSメディアを使い伝えています。

安倍信三自民総裁選無投票再選でこの厭らしい独裁政治がまだ暫く続くのかと思うのと何にも出来ない自分ガそこにいると思うと憂鬱になる。

さて、昨日9/7日は敬愛するアーティスト Warren Zevonさんの13回忌だったので facebookに3つのパートに分けて投稿しました。多くの皆さんに彼の良さを再認識してもらえとても有意義な13回忌でした。ここでも遅ればせながら披露させて頂きます。
2~3回にわけてお届けしますので是非最後までお付き合い下さい。

Final Album “The Wind”は魂のこもったRock ‘n’ Roll遺書
Sandwichとウオッカをこよなく愛したRock ‘n’ Roll Outlawの情熱と美学
On the 13th Anniversary of Deth,Warren Zevon Part1

明日9/7日は彼の13回忌となりますので、Waren Zevon 没後13回忌に寄せて
一言で言えばLast Album遺作“The Wind” は誰も真似できないRock ‘n’ Roll遺書
死に際して今の自分に出来る事、何が一番大事なのかを最後まで彼は僕に
投げかけてくれた。最後までカッコ良すぎる生き様を見せつけてくれた。

Dear, Warren Sandwichとウオッカを届けに来たよ。
天国での生活はどうだい?AIRconditionerなんていらないくらい快適な環境でrock 'n' rollしてんだろう!?そうだな〜僕がいつか、50年後位に其処へ行けたとしたら一緒にピンボールしょうよ!それまでウエートトレーニングして身体鍛えといてよ!!
From yasushi haruno

画像の説明

肺がんで余命3ヶ月を宣告されて「それはいいけど、次の007の映画を見ることができなかったらヤダな」と語り、病気が発覚して生や死について肌で感じ何か僕らが知らない事を知り得たか?と問われ、「サンドイッチの味を食べる度にどの位噛み締めて楽しめるか(How much you're supposed to enjoy every sandwich)」だなと答え彼の墓碑銘は“How much you're supposed to enjoy every sandwich”となった。簡略化版がEnjoy every sandwich=サンドイッチはいつも美味くなきゃね!ってこんなタイトルのTribute albumも出てますね。

その時点でもう未来など無い彼が語ったこの2つの言葉はどれも過去でも未来でもなく、“今を生きている人間が語る生きてる証“のような新鮮で飾りのない言葉で僕の胸を何度何度も打ち震わせ痛めつけた。 

画像の説明

余命3ヶ月と宣告され友人はスペインの海岸でゆっくり過ごすように薦めたが、彼は残りの時間を娘、息子、奥さんの家族と過ごす時間をメインに置きながらも最後の自分からのメッセージ、生きてた証としてニューアルバム、遺作となった“The Wind”の製作に力を注いだ。そんな彼の行動に心を打ち震わせ参加した友人の顔ぶれは、Bob Dylan、Bruce Springsteen、Don Henley、Tom Petty、彼のバンドHeartbreakersのギターリストMike Campbell 、Jackson Brown、Ry Cooder、The EaglesのDon Henlay、Joe Walsh、Timothy B. Schmit、T-Bone Burnett、Emmylou Harris、David Lindley、Jim Keltner、Dwight Yoakam元The BabysのJohn Wait、元StyxのTommy Show、Billy Bob Thornton、Jorge Calderonらと共に成人した息子Jordan Zevonもフィーチャーされている。

971328_693249914025174_1091383317_n のコピー) #show(yjimage-10.jpeg,aroundr,画像の説明

007の新作『Die Another Day』も無事見ることが出来、アルバム“The Wind”も無事完成させ、リリースして2003年9月7日、日曜日の午後、苦しむ事もなく昼寝をしたまま天に昇って行った。
彼の詩は退廃的で言葉の強さや題材が戦争、死や血、銃などの類が多くhardcore(強硬派)の様な印象を与えるが、本質はとても繊細で脆く、誰かが側に居ないとダメなタイプ。だけどモノの本質を良く捉え、独特の視線で伝えたい事を熱く上手く表現している。ウイット、ブラックユーモアや風刺、天邪鬼的言い廻しなど多くて、訳していてとても勉強になった。極端な表現をすれば彼の言葉は直訳不能な箇所がかなり存在し、言葉で否定していても伝えたい想いは逆の場合などしばしばある。

それでは彼が死ぬ間際まで床に這いつくばり、ソファーに横たわりながら多くの友人たちと歌い創りあげた遺作“The Wind”より2曲聞いて頂きたいのですが、先ずこの遺作となったLast Albumについて。参加アーティストの話題性だけでなく彼が渾身の力で描き上げた傑作album且つこれは彼のRock ‘n’ Roll遺書と言ってもいい。
僕は日本盤発売が待ちきれず輸入盤をいち早く買って聞いた口の一人なんでしょうが、歌詞見て驚嘆しました。当時の彼の状態、自分の葬儀に際する家族の接し方、思いやり、遺言とも受け止められる歌詞がボンボン出てくる。
先ず最初にご紹介するのは4曲目の詩でNumb As A Statue(彫像のように無感覚)って詩で、タイトル通り彼の麻痺して感覚のない身体の状態を表している。以下全文訳しましたので読んで下さい。David LindleyのLap Steel guitarが聞けるこの作品は、詩の内容も明るい曲調も決して死というものを悲観していない、彼も歌詞で示しているように“死なんて、現在が過去に出会う時“で特別なものじゃないと切り捨ている。自分の中での葛藤を制し今の自分に何ができるのか、何が大事な事なのかを問いかけている。ある域まで到達した人間じゃないと言えない言葉です。こんな遺書みたいなラブレター彼にしか書けない美学ですから。
画像の説明
Numb As A Statue

訳 詩 yasushi Haruno

俺は自由の女神の像みたいに 身体の自由が効かない無感覚状態
おまえに物乞いするか、頭下げて貸してもらうか、無理やり奪い取るかして
いくつかの生きた感情をわけてもらわないと
そしたら何とか人並みに感じることが出来る

俺は幽霊みたいに青白く生気などない
おまえは俺が何を好きなのかよく把握出来てるだろう
そいつが今の俺に一番必要なものなのさ

おまえに物乞いするか、頭下げて貸してもらうか、無理やり奪い取るかして
いくつかの生きた感情をわけてもらわないと
そしたら何とかまともに感じ取ることが出来ると思う

たとえそれが上部だけの繕いであっても構わない
おまえは深く掘り下げて考える必要などないよ
俺の葬儀の儀式の際に使うだけの感情を持っててくれれば
俺が眠りに落ちてしまう前に此処に来てくれ

特別な事なんて何もない
現在が過去に出会う時って言うだけで
俺はこれまで何とか食いつないで来ただろう
これは最初で最後のおまえへの支払い(I Love You Call)

次はこのalbum3曲目に納められ唯一他人のカバーで彼が敬愛するBob Dylanの詩で“天国への扉“ 僕はこのクレジット見た時言葉を失いました。もう死期が分かっている人間があえてこの詩を持ってくるあたり流石!Warren Zevon!!
彼流の男の美学をたくさん目の当たりにして涙を通り越して何故だか嬉しくなりました。
満月の夜、墓場から狼男に誘われWarrenがゾンビ化して這い出てきて、“おまえその訳ちがってんな〜俺そんな事言ってね〜ぞ”って言いそうです。

Knockin’ On Heaven’s Door

訳 詩yasushi haruno

ママ、このバッチ外してよ
もう僕には使う事が出来ないんだ
もう辺りはだんだん暗くなり
何も見えないんだ

僕はまるで
天国への扉でも叩いてる気分だよ

天国への扉を叩いているみたいだ
天国への扉を叩いているんだね
天国への扉を叩いている
    

ママ、
僕の銃もう地面に放っちゃって
もう僕これ以上
ぶっ放すことなんて
できやしないみたいだから

あの長細くて不気味な黒い雲が

立ち込めてきたよ
僕はまるで
天国への扉でも叩いてる気分だよ

天国への扉を叩いているみたいだ
天国への扉を叩いているんだね
天国への扉を叩いている

youtube Numb As A Statue 音源 ↓

https://www.youtube.com/watch?v=oi_lgSJB5jQ

youtube 天国への扉 ↓

https://www.youtube.com/watch?v=jKHFWpaTUmY



コメント

  • yasushiさんの真骨頂〜素晴らしい文章表現〜涙が出てきます。
    こういうカッコイイ生き方する人ほんとにいるんですね〜!!感激!!









    -- yu 2015-09-12 (土) 17:24:19
  • 素晴らしい! 何というか言葉がない! -- むしゃの こうじ 2015-09-12 (土) 17:25:34

認証コード(2462)

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional